Google Playクローズドテストの状況をAIエージェント(MCP)で確認する方法
DoplyのMCPサーバー(ベータ)をClaude Code・Claude Desktop・Cursorに接続すると、クローズドテストの進捗、新バージョンの反映状況、クラッシュ、起動時のスクリーンショットをチャットで確認できます。キーの取得からクライアント別の設定、質問例までまとめました。
Google Playクローズドテストの状況をAIエージェント(MCP)で確認する方法
Google Playのクローズドテスト中、開発者が気にすることはだいたい決まっています。テストは順調に進んでいるか、新しく出したバージョンはテスト端末に入ったか、クラッシュしていないかの3つです。Doplyでは、こうした確認をダッシュボードを開かずにAIエージェントへのチャットで済ませられるMCPサーバー(ベータ)を用意しています。
この記事では、MCPとは何かを簡単に説明したうえで、DoplyのMCPサーバーをClaude Code・Claude Desktop・Cursorに接続する手順と、接続後にどんな質問ができるのかを紹介します。
ベータ版について: DoplyのMCPサーバーはベータ機能です。回答が正確でない場合や、機能が変わる場合があります。おかしな点があればお知らせください。
MCPとは
MCP(Model Context Protocol)は、AIツールが外部サービスのデータを参照するための標準的な接続方式です。ClaudeやCursorなどのMCPクライアントにサーバーのURLとキーを一度登録しておけば、AIは会話の途中で必要な情報をそのサーバーから取ってきて答えてくれます。DoplyのMCPサーバーをつなげば、「テストはあと何日?」と聞くだけで、AIがDoply上の実際のテスト記録を調べて答えます。
クローズドテスト中に役立つ理由
Google Playの個人デベロッパーアカウントは、本番環境へのアクセスを申請する前に、12人以上のテスターが14日間以上参加したクローズドテストを行う必要があります。Doplyはこのテストを代行していますが、テスト期間中に開発者が繰り返し確認するのは、たいてい次のようなことです。
- テストはちゃんと進んでいるか、あと何日残っているか
- 昨日出した新バージョンはテスト端末にインストールされたか
- 端末でアプリがクラッシュしていないか
- 実際に起動したときの画面はどうなっているか
- 本番アクセス申請のアンケートには何を書けばいいか
Doply MCPで確認できること
MCPキーを設定して接続すると、自分のアプリについて次の情報を参照できます。
| 機能 | わかること |
| アプリ一覧 | アプリごとの状態、経過日数・残り日数、インストール済みの端末数 |
| テストの進捗 | 進捗、残り日数、Googleの14日間を満たしたか、テスト開始後に新バージョンを出したか、次にやること、直近7日間のクラッシュチェック |
| 日別のアクティビティ | 日ごとの起動、インストール確認、アップデート、起動結果(正常・クラッシュ・起動せず) |
| 端末ごとのインストール状況 | 各端末に入っているアプリのバージョン |
| クラッシュ | バージョンごとのクラッシュ、エラーメッセージ別のまとめとスタックの抜粋、状態(クラッシュ中/解決済み) |
| 起動時のスクリーンショット | 最新の起動時スクリーンショット。画像を含めるオプションを使うと、AIが最大4枚を受け取って画面を直接確認 |
| 本番申請アンケート | Doplyが作成した本番アクセス申請アンケートの回答 |
| テスター | クローズドテストに追加するテスターの情報 |
ステップ1: MCPキーを取得する
dply_u_ で始まります。同じ画面に、自分のキーが入った接続コマンドと設定例が表示されるので、そのままコピーして使えます。
キーはパスワードと同じように扱い、他の人と共有しないでください。漏れてしまった場合はMCPキー画面で再発行できます。再発行すると古いキーはすぐに使えなくなるため、AIツール側の設定も新しいキーに書き換えてください。
ステップ2: AIツールに接続する
DoplyのMCPサーバーの情報は次のとおりです。
| 項目 | 値 |
| サーバーURL | https://www.doply.io/mcp |
| 通信方式 | Streamable HTTP |
| 認証 | AuthorizationヘッダーにBearerキー |
以下の例の dply_u_... はプレースホルダーです。自分のMCPキーに置き換えてください。
Claude Code
ターミナルで次のコマンドを実行します。
claude mcp add --transport http doply https://www.doply.io/mcp --header "Authorization: Bearer dply_u_..."
登録したらClaude Codeを開き直し、「テスト中のアプリの状況を見せて」のように聞いてみてください。
Cursorなど、mcp.jsonを使うクライアント
CursorはMCPサーバーをmcp.jsonファイルに登録します。次の内容を設定ファイルに追加してください。すでに他のサーバーを登録している場合は、mcpServersの中にdoplyの項目だけを追加すれば大丈夫です。
{
"mcpServers": {
"doply": {
"type": "http",
"url": "https://www.doply.io/mcp",
"headers": {
"Authorization": "Bearer dply_u_..."
}
}
}
}
Claude Desktopやその他のMCPクライアント
リモートMCPサーバーの登録方法はクライアントによって少しずつ異なります。どのクライアントでも必要なのは、サーバーURL(https://www.doply.io/mcp)とAuthorizationヘッダー(Bearer+自分のキー)の2つです。お使いのクライアントでリモートMCPサーバーを設定する場所に、この2つを入力してください。AIツール向けにDoplyの概要をまとめたテキストは llms.txt にあります。
ステップ3: こんなふうに聞いてみる
接続できたら、あとは普段どおりの言葉で聞くだけです。以下はDoplyのダッシュボードでも紹介している質問で、回答はイメージをつかむための例です。実際の回答は、アプリのテスト記録や使うAIツールによって変わります。
質問: テストは順調?
回答(例): はい、テストは進行中で今日が9日目です。直近2日間は16台すべての端末でアプリが起動しており、Googleの14日間の要件まではあと5日です。
質問: テスト中のアプリの状況を見せて
回答(例): テスト中のアプリは2つです。メモ帳アプリは9日目で16台にインストール済み、パズルゲームは3日目で15台にインストール済みです。
質問: 今日の作業はいつ実行される?
回答(例): Doplyは毎日0時(日本時間)に新バージョンを確認して端末を更新し、2時からアプリを順番に起動します。アプリごとの起動時刻は日によって少しずつ変わります。
質問: 新しいバージョンを出したけど、端末に反映された?
回答(例): 16台のうち12台は1.0.3、4台はまだ1.0.2です。Doplyは毎日0時に新バージョンを確認してアップデートを行います。
質問: クラッシュは出てる?
回答(例): はい、現在のバージョン1.0.3で、16台すべての端末で起動直後にクラッシュしています。原因はMainActivity.onCreateのNullPointerExceptionです。クラッシュしているとテストが正常に進まないので、修正版を早めに公開してください。
質問: 最新のスクリーンショットを見せて
回答(例): 直近の起動時スクリーンショット16枚です。3番の端末は真っ黒な画面ですが、容量の大きいアプリやゲームは、起動2秒後の時点でまだ画面が描画されていないことがあります。
ほかにも「アップデートは何回あった?」「本番申請アンケートの内容を教えて」「Doplyを使う条件は?」といった質問ができます。
回答を読むときのポイント
新バージョンは翌日に端末へ反映されます
Doplyは毎日0時(韓国時間)に新バージョンを確認してテスト端末を更新し、2時からアプリを順番に起動します。日本時間とは時差がないので、そのまま日本時間の0時・2時と考えて大丈夫です。多くのアプリを順に起動するため、アプリごとの起動時刻は毎日少しずつずれます。そのため、今日新バージョンを公開した場合、テスト端末に入るのは翌日です。公開直後に「反映された?」と聞いて前のバージョンのままと返ってきても、それは正常です。
クラッシュが出たら修正版を早めに公開する
アプリがクラッシュしていると、クローズドテストは正常に進みません。クラッシュが見つかったら、修正したバージョンをできるだけ早く公開してください。新バージョンは翌日に端末へ反映され、その後の起動でクラッシュが出なければ解決です。クラッシュの状態が解決済みになっていれば、クラッシュは古いバージョンだけで起きていて、現在のバージョンは正常に起動しているという意味です。
なお、起動結果(正常・クラッシュ・起動せず)は2026年10月25日から記録しているため、それより前の日付には結果がない場合があります。
スクリーンショットが真っ黒なとき
起動時のスクリーンショットは、アプリを起動してから2秒後に撮影しています。容量の大きいアプリやゲームは、その時点でまだ画面が描画されておらず、真っ黒に写ることがあります。真っ黒な画面だけでクラッシュと判断せず、クラッシュの確認結果とあわせて見るのがおすすめです。
よくある質問
キーなしでも接続できますか?
できます。ただしキーなしの場合に参照できるのは、FAQ検索、利用条件、サービス情報、問い合わせ先だけです。自分のアプリのテスト状況を見るにはMCPキーが必要です。
どのAIツールで使えますか?
Claude Code、Claude Desktop、Cursorのほか、Streamable HTTPのリモートMCPサーバーとAuthorizationヘッダーの設定に対応しているMCPクライアントであれば接続できます。
接続したのに自分のアプリが出てきません
まず、サーバーURLが https://www.doply.io/mcp のようにwww付きになっているか確認してください。wwwがないとヘッダーが届かず、キーなしの接続として扱われます。キーを再発行した場合は、AIツール側の設定も新しいキーに変える必要があります。
MCPで確認すると本番アクセスの承認に有利になりますか?
MCPはテストの状況を手軽に確認するための手段で、本番アクセスを承認するかどうかはGoogleが判断します。ただ、クラッシュに早く気づいて修正版を出すのには役立ちます。
Doplyでクローズドテストを進める
Doply は、Google Playのクローズドテストを代行するサービスです。Googleの要件12人に対して14〜16人のテスターを用意し、Googleが求める14日間に余裕を持たせた18日間テストを続けます。テストはSamsung Galaxyの実機36台(Android 13/14)で行い、決済後すぐに始まって24時間動き続けます。料金は1アプリ$6.99です。これまでに4,000以上のアプリがクローズドテストを通過し、3,000件以上が本番アクセスの承認を受けています。本番アクセスの承認はGoogleが判断するため、Doplyが承認を保証するものではありません。
テスト期間中の状況をAIツールから確認したい方は、AIエージェント (MCP) の画面でキーを取得して接続してみてください。クローズドテスト全体の流れは Google Playクローズドテスト 完全ガイド で解説しています。
